上溝中学校(中央区上溝)のソフトボール部が大野台中学校(南区大野台)との合同チームで出場した7月の市大会で優勝した。上溝中は部員減少のため今大会後、休部となることが決まっていた。休部前最後の大会で同校としては初の栄冠となる。
合同チームは昨年8月から活動を開始。今年7月時点でメンバーは大野台中が11人、上溝中が5人で、平日はそれぞれの学校で練習し、土・日曜は大野台中で合同練習を行っていた。
大会は7月6日に始まり、21日に決勝戦を迎えた。決勝では大野南・東林の合同チームに11対1でコールド勝ちし、1年間一緒に戦ったチームの最後の大会を「勝ち」で終えた。29日に行われた県大会は2回戦で敗退した。
上溝中の主将清水柚那選手は「前々回も負けているが、最後にこのチームで勝てて良かった」と喜びを語った。
選択肢増え
相模原市内38の公立中学校のうち、ソフトボール部がある学校は12校。大野台中の顧問、三上健二教諭によると、中学のソフトボール部は減少傾向にあり、今大会も8校が合同チームで参加していたという。
その原因としては少子高齢化による中学生人口の減少が大きいが、選択肢が増えたことも一因という。女子選手が小学生の頃から野球やソフトボールを始めた場合、中学でソフトボール部に入部するという従来のパターンに加えて、県内のクラブチームや市内の女子野球チームに所属する「進路」もできている。
上溝中の5人は全員3年生。今夏の大会を最後に部活を引退する。1、2年生の部員が所属していないため、ソフトボール部は休部となることが大会前から決まっていた。一方の大野台中は8人での活動となるため、今後、他校と合同チームを組む予定となっている。
「ボールが大きいからバットに当たりやすい」「小さな活躍で貢献できる」。選手たちにソフトボールの魅力を聞くと、そう答えた。三上教諭は「中学生から競技を始めた選手がほとんどで『素直な子は伸びる』。それがソフトボールの良いところ」と述べた。
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