RUN伴さがみはら実行委員会の実行委員長を務める 大島 利通さん 緑区在住 45歳
抗って活動を残していきたい
○…「9月が認知症月間であることはあまり知られていない。多くの人に知ってもらいたい」。タスキをつないで認知症を啓発する『RUN伴さがみはら』のまとめ役として臨むのは昨年に引き続き2回目。今年は9月21日に市役所本庁舎をスタートし、9月29日に県立相模原公園でゴールする。イベントを通じて訴えたいことは「一人ひとりの違いを認め合って理解する努力が大切。それは人に優しくするっていうこと」。
○…緑区久保沢で『おおしまはりきゅう整骨院』を営む。元気だった高齢の通院者がちょっとずつ様子が変わっていくのを目の当たりにした。祖母が80代後半で骨折したのをきっかけに認知症になったことも。「認知症は誰もがなる可能性があり、特別な病気ではない」と関心を持つようになり、2018年にRUN伴のメンバーとして活動を始めた。
○…出身地は相模原市南区。中高生時代はサッカーに打ち込んでいたが、高校生の時に頭から落下して圧迫骨折した。痛みと向き合う中、「身体ってどうなっているのか」と興味を持ち、鍼灸師、柔道整復師の道に進んだ。「自分の古傷を実験に色々と試しながらやってきた」。だからこそ、通院者に寄り添う姿勢を大切にしている。
○…RUN伴のほか、城山商工会青年部の部長や城山観光協会の書記など数多くの団体・組織のメンバーとして地域活動に取り組んでいる。「自分だけでは何もできない。どの活動も誰かがこれまで耕してきてくれたから今がある」。大会の開催を控え忙しい日々を送る中、「この時代、声を上げ続ける団体が必要。活動をなくすわけにはいかない。辞めるのは簡単でなくなるのは一瞬。抗って残していきたい」と気を引き締める。
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