森を知り、森を身近に感じてもらおうと、サッカーJ3・SC相模原は8月21日、つちざわの森(緑区根小屋)で「出張!夢授業」を開催、市内外から6組16人が参加した。
近年、Jリーグ全体で気候変動への取り組みを始めたことをきっかけに「相模原で出来ること」を考えていた同クラブ。広報の宮城國彦さんは「相模原は自然豊かだからOKと思い込んでいたが、手入れされていない山や森が災害の要因として挙げられていることを知った。人の暮らしや命にも直結する森について多くの人に知ってほしい」と今回のイベントを企画。SC相模原「ジモトアイプロジェクト つくいのきbyカナコ―」の一環として実施した。
この日、森の中で現役の福井和樹選手(MF・23歳)らと津久井産材を使った打楽器・クラベスづくりや選手とのトークタイムを楽しんだ参加者たち。「木を削るのが大変だった。選手に質問できてよかった」(新宿小5年・武藤充輝さん)、「選手たちと近い距離で話ができてうれしかった」(二本松小5年・村上航大さん)とそれぞれ感想を語った。最後は森に隣接したカフェで森林浴ファシリテーターの青木薫さんが、森林の働きや整備についてスライドを用いて説明。時折、メモを取ったり、頷く人の姿も見られた。
継続開催を
宮城さんは「不安もあったが子どもたちは五感を使って森をすごく楽しんでくれていた。この授業が森を知る最初の一歩となれば」と話した。今後は「季節が変わると森の景色も変わる。2回、3回と継続していきたい」と展望を述べた。