JR横浜線淵野辺駅北口に広がる「にこにこ星ふちのべ商店会」(森光 雄一郎会長)のアーケードに9月中旬から月末まで、オレンジ色の旗が掲出された。世界アルツハイマーデー(9月21日)に合わせた取り組み。
認知症支援・普及活動のシンボルカラーとなっているオレンジ色の旗は、アーケード内に10m間隔ほどに掲げられた。同駅近くに昨秋オープンした地域密着型通所介護事業所「BLG相模原」の利用者によるメッセージが記されている。「認知症でも『私』は『私』」「ひとりじゃないよ みんないるよ」「忘れっぽい、でき辛いことも増えた。苦手なことが増えただけ。みんな苦手なことあるよね?」。フラッグには、前向きな言葉が溢れた。
今回の取り組みは認知症の当事者やその家族へのサポートを推進し、認知症サポーターが活躍できる場を増やすことなどを目的に今年7月に開設された「相模原チームオレンジサポートセンター」とのコラボレーション企画として初めて実施された。商店会の森光会長は「旗について質問を受けることもあり、取り組みの趣旨について丁寧に説明させていただいた。こうした取り組みを通じて、『オレンジ色に込められている思いの輪』が地域に広がれば」と話した。