10月6日に三味線生活50周年コンサートを行う 高橋 竹音(ちくね)さん 相模原市在住 59歳
「じょっぱり」生活50年
○…三味線を始めて50年。「今まで支えてくれた皆さんと一緒に節目を祝いたい」と、10月6日にメイプルホール(千代田)でコンサートを開催する(午後2時30分から)。客が呼吸や拍手を自然に合わせて一緒に歌えるよう、「ソーラン節」や「花笠音頭」など誰もが知る曲を多く披露する。「みんなで一緒に楽しみたいから」。コンサート中のトークは三味線を学んだ地、津軽の方言で会場を盛り上げる。
○…北海道根室市で生まれ、山や海で遊びまわる元気な子どもだった。9歳のときに父に三味線を買ってもらったのが全ての始まり。「父は私を落ち着かせようとしたんだと思う」と当時の父の心境を振り返る。中学校を卒業すると津軽へ行き、津軽三味線を全国に広げた第一人者の高橋竹山氏のもとを2年通い、17歳で弟子になった。住み込みで6年ほど修行した後「竹音」という名前をもらい、独り立ち。師匠の高橋竹山氏と全国を回っては三味線の音色を響かせた。
○…「怪我をしても熱があってもお稽古は一切休まなかった」。手を火傷したときでさえ、練習を休まなかったという。1日8時間以上、休まずに練習し続けた。「練習をさぼったら父に怒られるのが怖かったから」と言うが、努力することが大好き。「じょっぱり(津軽弁で『頑固者』)なの。どんなに苦しくてもやり通した」
○…「コンサート行くね」とファンから声をかけてもらえることが何より嬉しい。「健康でいたい。元気でいればこれからもなんでもできるから」。50年の三味線生活の中で様々なことに挑戦してきた。「もう色々とやり尽くした。今度は皆さんに聞きたい。これから竹音に何をしてほしい」。三味線への情熱は変わらない。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|