今年で創立70周年を迎える清新小学校の児童が9月20日、記念事業として校庭の「ぼうけんの森」にある石山に虹色のペイントを施した。遊具のひとつだった石山が、児童一人ひとりの手で学校のシンボルに生まれ変わった。
清新小では「笑顔でつなげよう 虹色の輪」を70周年のテーマに掲げ、児童が主体的に取り組んでいる。今回のペイントもその一環で、PTAらで組織された実行委員会とともに準備が進められてきた。
事前に相模原塗装協同組合青年部の協力で洗浄・補修が行われ、山は真っ白に。組合員の補助を受けながら、全校児童が順番に一筆ずつペンキで色をつけると、階段状になった凹凸の部分は虹色に彩られ、側面には清新小の校章が浮かび上がった。作業を終えた児童たちは「70周年を未来に残せるのが嬉しい」「将来自分の子どもに自慢したい」「全員で参加できて、いい作品になったと思う」などと楽しそうな表情で話していた。
実行委員長を務めるPTA会長の宇田川隼さんは「子どもたちに楽しんでもらえてよかった。虹に願いを込めて、これからも夢に向かってがんばってほしい。協力してくださった組合にも感謝したい」とコメント。同組合青年部の田中潤会長は「ペンキを触るのも初めてという子がほとんどだったので、喜んでもらえてよかった。こうした事業に関わることができたことを嬉しく思う」と話した。
70周年プロジェクトを担当する竹内優介教諭は「『みんなで作り上げる』というコンセプトを形として残すことができた。この体験を忘れずに強く生きていってほしい」と感慨深げに話していた。