全国市民オンブズマン連絡会議がこのほど、全国の地方議員の政務活動費の透明性を示す公開度ランキングを発表した(8月30日発表、9月26日一部修正)。相模原市は昨年と同様に100点満点中75点を獲得し、全国の政令市20都市の中で7位、神奈川県内の3政令市の中ではトップだった。
調査は全国の47都道府県議会と20の政令市議会、62の中核都市議会の合計129議会を対象として今年5月に質問票を送付し、5月1日時点の状況の回答を得た。
採点の対象となる項目は▽領収書の公開▽会計帳簿の公開▽活動報告書の公開▽視察報告書の公開▽運用指針など具体的な支出基準を示したマニュアルの作成--の5項目。ネット上での公開を最も良い基準として「住民がどれだけ政務活動費の情報にアクセスしやすいか」を重視し、100点を満点として採点した。
会計帳簿で0点
相模原市の採点の内訳は前年と同じ。領収書は「ネット公開」としており満点の15点を獲得し、提出方法も「原本の提出」としており満点の7点だった。ただ支払先の個人名は「一部のみの公開」としており5点満点で0点だった。領収書の閲覧には「公開請求が不要」としており満点の3点だった。また活動報告書の公開と視察報告書の公開、マニュアルの作成はいずれもネットでの公開が進んでおり、全ての項目で満点だった。
一方、会計帳簿の公開については、公開しておらず10点満点で0点。議長への提出も義務付けておらず0点だった。
神奈川県は23位
全国の政令市で最も高得点だったのは前回に引き続き静岡市で97点。一方、最下位は名古屋市と横浜市で17点だった。
47都道府県でみると、神奈川県は52点で23位だった。最も高得点だったのは97点の兵庫県と奈良県。最下位は岡山県で10点だった。
執行率は全国下回る
調査では、政務活動費を使った割合を示す「執行率」と、不正な使いみちを防ぐマニュアルを作成しているかどうかの指標を示すランキングも発表した。
相模原市の2023年度の執行率は75・4%で政令市の平均83・5%よりも低かった。最も高かったのは99・3%の横浜市。最も低かったのは72・3%の京都市。
マニュアルランキングで相模原市は24点で政令市の中では9位。最も得点が高かったのは54点のさいたま市。最も低かったのは横浜市と名古屋市の10点だった。
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