多様性を受け入れ、一人ひとりが能力を発揮して活躍できるようにする取り組み「D&I」が企業や団体に求められている中、相模原市初の「D&Iアワード」が10月24日、市立産業会館で開催された。D&Iを推進する市内の企業・団体の優れた取り組みが表彰され、最優秀賞は株式会社エフエムさがみが受賞した。相模原青年会議所(JC/九嶋俊彦理事長)の主催。
表彰式で講演を行った本村賢太郎市長は、相模原市における障害者雇用の状況や友好都市トロント市訪問の経験を踏まえ「誰一人取り残さない持続可能な社会をつくりたい。今回のアワードがD&Iの第一歩。市内全域に広がるといい」と期待感を示した。
「当たり前のこと」
最優秀賞を受賞したエフエムさがみは、ステーションネーム「FM HOT 839」で知られるコミュニティラジオ局。1996年の開局当初から多様な人材を受け入れており、障害者やLGBTQの人が制作スタッフや出演者として活躍しているほか、SDGs達成のために国連が設立した「SDGメディア・コンパクト」にも参加している。審査では、多様なバックグラウンドの人を受け入れ、働きやすい環境作りに積極的に取り組んでいることが評価された。
同社の平岩夏木代表取締役は「ボランティアの方の協力がなければここまで続けてこられなかった。それがいろいろな方を受け入れることにつながったのだと思う。D&Iとは、心で感じるもの。これからも当たり前のこととして取り組んでいきたい」と話した。
そのほかの受賞団体は以下の通り▽市長賞/有限会社ハヤシ美掃▽理事長賞/着物de文化フォト未来事業▽推進企業特別賞/イカロス株式会社▽賛助企業特別賞/株式会社オーエイ。
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