相模原にアイススケートの本格的なシーズンが到来した。小中学生のショートトラック選手にとっては国内最高峰の大会が11月16日・17日に銀河アリーナで開かれる。同アリーナを拠点とする「相模原スピードスケートクラブ(SSC/池英徳監督)」は強豪クラブとして知られ、小中学生の選手たちはオリンピック出場を夢見て、今大会で頂点を目指している。
五輪選手を輩出伝統ある強豪
相模原SSCは淵野辺公園内にあるスポーツ施設「銀河アリーナ」を拠点とするスピードスケートクラブ。1979年に結成された伝統のあるクラブで、これまでに4人のオリンピック選手のほか、世界大会に出場する選手を毎年輩出している。現在は小学校1年生から30代後半までの選手40人ほどが所属している。
ただ同アリーナに氷が張られるのは10月から5月までで、氷上での練習期間が限られる。
シーズン中は週に3、4日、氷上での練習に取り組めるというが、コーチの藤ヶ崎誠さんは「氷がない時期は陸上トレーニングやローラースケートで練習に取り組み、氷上でのトレーニングが貴重なため、その分のめりこんで深い練習ができている」と話す。また「相模原市スケート協会」が毎週スケート教室を開いているため、競技をめざす選手が増え、選手間の競争でレベルが上がっていると分析する。
代表選考の大会意気込み語る
11月16日・17日に銀河アリーナで開かれる「全日本ノービスカップショートトラックスピードスケート競技会第1戦」は小中学生の選手にとって国内最高峰の大会の1つ。今大会と来年3月の第2戦で国内のランキングが決まり、年代別の日本代表選手の選考にもつながる。
同クラブのメンバーで上位が期待されているのが、境田稜さん(東海大学付属相模高等学校・中等部2年)、芝崎辰巳さん(夢の丘小6年)、古川碧さん(鶴の台小5年)の3人。これまでに全国大会で好成績を収め、今大会では優勝を目指している。
男子ノービスAに出場する境田選手は「練習では大学生についていけるように取り組んできた。前回の大会では2位だったので、目標は全種目で優勝して総合1位になれるように頑張りたい。2030年、34年のオリンピックを目指して世界で活躍できる選手になりたい」と意気込む。
女子ノービスBに出場する古川さんは「ショートトラックはスピードが出て気持ち良く滑ることが楽しい。たくさん走り込んで厳しい練習に取り組んできた。3年生の時に1位を取れたので、同じように1位を取ってトロフィーをもらいたい。大学生になる頃にはオリンピックで日本女子として2人目の金メダルを取りたい」と話す。
男子ノービスBに出場する芝崎さんは「次の大会では全部の種目で優勝して金メダルを取りたい。高校生にくっついて自分の限界まで追い込んで練習してきた。世界大会に出て一番直線が速い選手になりたい。体幹と足を鍛える練習にたくさん取り組んできた」と意気込みを見せる。
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