上溝にある東京電力パワーグリット(株)相模原研修センターで11月19日と20日、同社と県内各消防局との合同訓練が行われた。今年で5回目。合同訓練を公開するのは初。
訓練には相模原市消防局を始め、同社の相模原支社管轄内である15の消防局・本部から146人が参加。高さ約25mの送電鉄塔で作業員が動けなくなった想定で救助する訓練が行われた。
この訓練は2018年に山北町の送電鉄塔で、電線が切れて作業員が宙づりとなった事故を受けて行われている。
同支社の荒川雅昭支社長は「高所での特殊な作業。市内に研修施設があるので、これを利用した救助訓練をやろうと始めた」と経緯を話し、「山間部での作業も多く、消防の方から山の歩き方のアドバイスをもらうなど連携もできてきた」と手応えを語る。
訓練では送電線や鉄塔に関する座学も行われ、訓練に参加した小田原市消防本部の遊作竜哉さんは「こうした施設で訓練をする機会はなかなかない。専門の方から鉄塔の渡り方、上り方などを教わることができるのはありがたい」と語った。
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