相模原市立共和中学校の吹奏楽同好会が12月25日、江戸川区総合文化センターで行われる「第72期TBSこども音楽コンクール」東日本Aブロック大会に出場する。同大会への出場は2年連続。活動を支えてきた顧問や保護者への感謝の気持ちを胸に息の合った演奏をホールに響かせる。
東日本Aブロック大会には7月から9月にかけて行われた地区大会で極めて優秀な成績を収めた関東地方の小中学生が重唱や管楽合奏などの各部門に参加する。
共和中吹奏楽同好会は13校が出場する中学校・管楽合奏部門への参加を決めた。地区大会でフランスバレエ音楽の巨匠、ドリーブが作曲したバレエ音楽「シルヴィア」の曲を演奏し、出だしのホルンの音がまとまっていることや勢いと元気のある点が評価された。
「絶対に出る」
同会は7月に市内で行われた「相模原吹奏楽コンクール」で県大会への出場を逃した。
10月まで部長を務めた3年生の浦川心希(ここね)さんはあまりの悔しさに「受験なんてどうでもいいから次のTBSこども音楽コンクールでは絶対に東日本大会に出る」と宣言するほどだった。言葉通り同大会への出場を決め、「自分たちだけではここまでこれなかった。支えてくれた先生や保護者に感謝を伝えるつもりで、魂を込めた演奏をホールに響かせたい」と意気込みを語った。
同会には37人の生徒が所属しており、およそ半分を1年生が占めている。3年生は後輩をまとめつつ自分の練習もし、受験勉強もする必要があった。
顧問の田中嵩樹教諭は「たくさん悩みながら東日本出場を勝ち取った。演奏する『シルヴィア』を誰よりも好きなのは共和中の生徒。熱のある演奏を会場に届けてほしい」と話した。
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