相模原三田会の会長を務める 森 多可示さん 68歳
つながりが人生を豊かに
○…慶應義塾大の卒業生で構成される相模原三田会。6月の総会で会長に就任した。就任の打診があった時、「ほかの塾生と比べて母校を愛する気持ちが強いのか」と自問自答し戸惑いもあった。しかし、前会長からの「みんなで心地良い場所を作っていけば良い」という思いに共感し快諾。半年が経過し「会の運営に多くの人が動いているのがよく分かった。感謝です」と話す。
○…1979年に卒業。法学部政治学科に4年間在学した。いくつか選択肢がある中で慶應を選んだのは「ガツガツしている感じではなく、自分に合っている」と思ったから。しかし、入学してみると「空気の違いを感じた」と苦笑い。勉学とともに映画や音楽に夢中になった学生時代。青春の日々を懐かしむと、「自由さやお互いに干渉しすぎず、適度な距離感で尊重し合える」と慶應愛を語る。「卒業してからの方が好きになっているかな」と照れ笑い。
○…生まれも育ちも相模原市。大学卒業後は相模原市役所に入庁。地域での仕事に奔走した。定年後の63歳で副市長に就任。「台風とコロナの対応に追われた4年間だった」。特にコロナ対応は緊急事態宣言などの制限が掛かる中で「きつかった」と振り返る。昨年5月に退任し、現在はいくつもの団体に関わり、地域活動を続けている。
○…会では「地域間の交流を深めていきたい」と意欲を見せる。いろいろな人とつながり、世代間の交流が生まれることで、「自分とは違う人生を学べるし、気付きがある」。それが人生を豊かにすると確信している。これまでの人生でも出会いから多くのことを学んできた。「三田会に入って良かった。多くの会員にそう思ってもらえる場にしたい」。力強く語った。
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