淵野辺の麻布大学(川上泰学長)内にある「いのちの博物館」(村上賢館長)で12月14日、フクロウの生態を学ぶワークショップ(WS)が開かれた。
20人が参加したこの日のWSで講師を務めた同博物館名誉学芸員の高槻成紀さんは、まずフクロウという鳥の特徴を説明。「顔が丸く目が正面についているので特別な印象を受けるが、それは餌となるネズミを捉えるためだ」と話し、「ネズミが動く音を聞き取り、左右の耳で聞こえるズレによってネズミの位置と距離を把握している」などとフクロウの能力について解説した。
生態を学んだ参加者はその後、八ヶ岳の森や牧場に設置した巣箱に残された巣材からピンセットを使い、森に生息するアカネズミと牧場に暮らすハタネズミなどの尺骨や上腕骨、大腿骨など特徴的な骨を選別した。高槻さんによると、アカネズミの数が減ってきているという。「別荘地が広がり森が減ってきていることも影響しているのではないかと考えている」などと環境が与えている影響を示唆した。
小学3年生の娘と参加した町田市の井上貴裕さんは「本物に触れることができ貴重な体験。フクロウは動物園でしか見たことがないが、身近な存在になる」と話した。
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