大野台小学校(南区)の5年生がクラスごとに12月3日から5日までの3日間、南区大野台の鉄骨造・池田鉄工(株)相模原工場を見学した。体験も交えながら建物の構造や鉄骨造の工程を学び、工業都市として発展した相模原の歴史について理解を深めた。
初日に見学に訪れたのは5年3組の児童たち。池田和隆代表取締役から相模原の工業の歴史や鉄骨がどのように建物に使用されているのかなどの説明を受けた後、グループごとに作業を体験した。組立作業では、柱・梁・ブレースを模した鉄の部品を道具を使用して組み立て、建物の構造を確認。クレーン作業ではリモコンを操作したりインパクトドライバーを使ってボルトを締めたりと、実際に使用されている道具を使って作業を行った。さらに溶接やガス切断も見学し、手作業で鉄が接合・切断される様子を熱心に見守っていた。
質疑応答に入ると「実際の建物には何個くらいボルトが使われているのか」「クレーン操作では、なぜ方向を東西南北で表すのか」などの質問が飛び交い、見学後には「組立の順番や名前を知れた」「クレーン操作がおもしろかった」と感想を話していた。
「地域の工業知って」
1957年に創立し、東京都内に本社を置く同社は、大野台に構える工場を活用し地域貢献の一環として2年前から工場見学を実施している。池田代表取締役は「相模原は工業都市として発展した歴史がある。実際に手を動かして体験してもらうことで子どもたちに業界や仕事を知ってもらうきっかけになればと思っている。これからも続けていきたい」と話した。
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