中央小学校(富士見)で12月17日と18日の2日間、相模原市内でロボットの開発などに取り組む企業5社による出前授業が行われた。同校の6年生84人が参加し、最先端技術を通して「ロボットのまち さがみはら」の魅力を学んだ。
物価高騰や人材不足が深刻化する中、ロボットの活用は需要が高まっている。国が指定する「さがみロボット産業特区」の対象地域である相模原市は「さがみはらロボット導入支援センター」を開設するなど企業の支援や人材育成に力を入れており、ロボット産業を活性化することで市民の暮らしの向上につなげることを目指している。同校の6年生は2学期から相模原のロボット産業について学習を進め、市職員による出前授業や調べ学習を通して理解を深めてきたという。
「本物」に興味津々
今回の出前授業は、ロボット産業の振興やビジネス支援に取り組む「さがみはらロボットビジネス協議会」と市内に拠点を置く関連企業の協力で実現した。1日目は(株)F-Design(西橋本)、(株)クフウシヤ(淵野辺本町)、(株)DONKEY(西橋本)、(株)MEMOテクノス(大野台)の4社、2日目は市内に工場と基盤技術研究所を置くカヤバ(株)が参加。自律移動ロボットや協働ロボットのアプリケーション開発を得意とするクフウシヤは四脚犬型ロボットを紹介し、児童たちは滑らかに回転したりおじぎをしたりするロボットの姿に「すごい」「可愛い」と目を輝かせていた。
相模原市役所でも導入されている配膳ロボットを紹介したMEMOテクノスのブースでは、児童がロボットに教室内の特定の場所を記憶させる「ティーチング」を体験。指定した場所へロボットが到着すると、児童たちは歓声を上げて喜んだ。同社の渡邊将文代表取締役は「子どもたちが大人以上にロボットに関心を持っていて、未来は明るいなと感じた。これからは誰もがロボットを使う時代。こうして親しみを持ってもらう機会を生かしていきたい」と話していた。
体験を終えた児童たちは「1970年からロボットがあると知って驚いた」「動きが滑らかですごい」などと振り返った。
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