『地域防災ドローン・相模原』の会長で住民主体のドローン活用に取り組む 堀口 眞さん 緑が丘在住 83歳
ここまできたらブレずに
○…災害時のドローン活用が進む中、住民主体の活動として注目されているのが『地域防災ドローン・相模原』。「ドローンは空飛ぶ火の見やぐら」を合言葉に防災ボランティアの中心にいるのがこの人だ。現在83歳。80代で始めた活動はNHKの番組でも取り上げられた。「趣味の会じゃ誰も相手にしてくれない」と一般社団法人化した。制度や法律の壁はあるが、住民による災害時のドローン活用の実現に手応えを感じている。
○…「石の上にも3年というが、そもそも道もない。こうやればできるってものがない」。この3年間は試行錯誤の連続だった。「浮き沈みもあるが、ここまでこられたのはまわりの人に恵まれたから」。今年はドローンパイロットの育成に着手。市内のドローン事業者の協力も得て今月中には新たに6人が資格を取得し、パイロットが10人揃う。
○…もともとは旅行業大手JTBのサラリーマンで主に修学旅行を担当した。不良っぽい生徒たちから「ありがとうございます」と感謝された思わぬ出来事がボランティア活動の原点だという。「人から感謝される意味で旅行業もボランティア活動も同じ」と定年退職後に地元自治会の会長職を引き受けた。そこで取り組んだのが地域防災の見直し。光が丘地区独立防災隊連絡協議会を立ち上げ、地域防災の中心となって取り組んできた。
○…「住民によるドローンなら30分もあれば飛行させることができる。ドローンを飛ばして被害の情報を早くつかむことが大切」。5年計画で進めてきた活動は今年で4年目。能登半島地震の火災を見て改めてドローン活用の必要性を感じている。「ここまできたらブレずにやりきる」。旗振り役の役割はこれからが正念場だ。
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