県自然環境保全センター=厚木市=が12月23日、今年春のスギ花粉の飛散量について「例年より多い」との予測を発表した。ヒノキは「例年並み」となる見通し。
調査は1997年度から始まり今回が28回目。県北部、県央部、県北西部、県西部の4つの地域で、スギは30カ所で各40本、ヒノキは40カ所で各10本を調査木として花粉が飛散する雄花の着花状況を観察し数値化。過去のデータと比較して飛散量を予測している。
その結果、スギ林30カ所の着花点数の平均値は67・3点で昨年の46・1点、28年間の平均46・6点をいずれも上回り過去5番目に高い値となった。ヒノキは40カ所の着花点数の平均値が47・7点で、昨年の53・4点を下回り、過去13年間の平均46・0点に近い値となった。
スギ・ヒノキの花粉は夏場が猛暑だと雄花の着花量が多くなる傾向にある。昨夏の記録的な猛暑の影響などを受けスギの着花量が増え、ヒノキは前年に多く着花した影響でそれほど増えなかったとみている。
スギ花粉の飛散は2月中旬から4月上旬、ヒノキは3月下旬から4月中旬まで、年によっては5月上旬まで飛散する。花粉飛散量は同センター研究連携課のホームページで公開されている。
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