相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原の2025シーズンが2月15日に開幕する。2月22日のホーム開幕戦を前に、今季の方向性について西谷義久社長に話を聞いた。(1月7日取材)
――「J2昇格」を掲げて始まった昨季、結果は9位。シーズン途中の監督交代も含めて、どう捉えているか
「スタッフを充実させ、若手選手を軸にチーム構成を進めた23シーズンは、リーグのレベルにチームの成長が追い付いておらず、シーズン途中で補強を行って持ちこたえたような状況だった。その結果、18位という悔しい結果になった。
昨季は前年のベースを生かしながら、外国人選手や経験豊富な選手を加えてチーム作りに取り組んだが、データを分析すると、昇格には厳しい内容だった。監督交代はクラブとして非常に大きな決断だったが、本気で昇格を目指す中で必要があると判断した。新監督のもとで補強を進め、後半戦は昇格プレーオフ(PO)出場を目指したが、勝つべき試合で勝ちきれず届かなかった。ただ、新監督のもとでトレーニング方法を見直し、特に守備ラインの強化に注力した結果、シーズン終盤は失点が減少するなど成果が見られ、手ごたえはあった」
――今季がいよいよ2月15日に開幕する
「今年は勝負の年。人件費=戦力がチーム力に直結する現実を踏まえ、今季はJ3の他クラブと比較してもトップクラスの投資を行った。昨季の課題だった【1】得点力不足【2】セットプレーでの失点の多さ【3】後半15分以降の失点の多さ――をクリアすること、選手層を厚くすること、センターラインに質の高い選手を配置することなどを重視し、外国人枠をフル活用できる編成を進めている。オフには監督と平野孝スポーツダイレクターが海外に足を運び、視察と面談を重ねた。クラブが掲げる『エナジーフットボール』を体現できるクオリティの高い選手を揃え、優勝できるだけの選手編成ができたと思っている」
――地域課題を解決する「ジモトアイプロジェクト」について
「昨年はフードドライブや森林保全活動、子育て支援と、地域課題の解決に向けてトップパートナーと共に行うオリジナルの取り組みが形になった年だった。地域のサッカーチームとして、スポーツエンターテインメントとしての直接的な役割だけでなく、『地域の子どもたちに何が残せるのか』を考えながら、持続的な未来をつくるために必要な取り組みを年間を通じて進めていく」
――昨年発表があった天然芝の練習場整備の状況や、「駅前スタジアム実現」に関する計画(相模原駅北口地区土地利用計画)については
「練習施設に関しては、J2ライセンスや選手獲得に直結する問題で、クラブとしても早く実現したいこと。すでに具体的な検討に入っている段階だが、コストの高騰や経済的な課題で時間がかかっている。スタジアムについてはクラブだけで実現できるものではない。3月公表予定の土地利用計画骨子を注視していきたい」
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