相模原商工会議所が1月10日、個性的で魅力ある店づくりをしている店舗を消費者投票で決める「相模原お店大賞」の受賞店を発表した。21回目となった今回、飲食業部門はネパール料理店「エスニック料理アニタ」(南区相模大野)、小売・サービス業部門は鶏卵を販売する「昔の味たまご直売所」(南区麻溝台)がそれぞれ大賞に選出された。
「お店大賞」は市内で飲食店または中小小売・サービス業を営んでいる店舗の中から、消費者投票で支持を受けた店舗を表彰する取り組みで、2004年にスタート。同商議所実行委員会が毎年実施しており、今回は8月20日から10月20日までの約2カ月間、投票を受け付けていた。
SNSからの「いいね!」を含めた6467票が集まった一次審査の投票で、上位に位置した店舗に審査員が臨店審査を行い、各賞候補店を選定。その後、最終選考会が開かれ大賞・準大賞の受賞店舗が選出された。
飲食業部門大賞に選ばれた「アニタ」のマナンダール・アニタさんは「地域の皆様に支えられ24年間相模大野で頑張ってきた。これからも温かい笑顔と心のこもった料理を楽しんでいただきたい」と消費者の「推し店」に選ばれてなお謙虚な姿勢を示した。定番のダルバートや蒸し餃子、焼きそば、カレーなどネパールの家庭料理を提供する同店。「ネパールという国を身近に感じてもらいたい」。提供する品々にはそんな祖国への思いが込められている。
小売・サービス業部門で大賞となった「昔の味たまご直売所」は、35年ほど前に開業して以来、こだわりの鶏卵を販売している。餌に高価な魚粉を使うことで「コクのある卵」を生産。同店の田中亮さんは「トラックのコンテナを利用した小さな店。このような店構えでも受賞させていただけたことは驚き。品質を気に入ってくださっているお客様のおかげ。これからも胸を張って提供できる卵を作り続けたい」とコメントした。
中央区内からは飲食業部門の準大賞にもんじゃ焼き・お好み焼きを提供する「てっぱん」(相模原)とラーメン店「麺処 韋駄天」(相模原)、小売・サービス業部門の準大賞に美容サロン「JOYS VIOLUS」(横山)の3店がそれぞれ選ばれた。
コロナ禍の2020年3月にオープンした「てっぱん」。翌月には緊急事態宣言となった。厳しい中での経営を乗り越えたうえでの受賞に、柴田喜文さんは「初心を忘れず、地域から愛されるお店作りに尽力し、相模原と言えば『てっぱん』と言われるように邁進していきたい」、創業18年目を迎える「韋駄天」の長谷川公基さんは「お客様は当然の事、関わった全ての方々に感謝したい」とそれぞれ思いを語った。また、「JOYS VIOLUS」の杉内まるみさんは「これからも皆様に喜んでいただけるよう頑張りたい。そして相模原を盛り上げていきたい」と話した。
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