ひきこもりや不登校の当事者とその家族を支援する一般社団法人「ひきこもり支援相談士認定協議会」(本部・北海道千歳市)の支部がこの程全国20箇所で設立され、市内では南区上鶴間本町に神奈川支部が発足した。同支部は今後、勉強会や電話相談を通じて、苦悩する家族へのサポートを行う。
同協議会はNPO法人「全国ひきこもりKHJ親の会」などの協力で、ひきこもり支援の専門家育成を目指し、平成21年に設立。有料での相談士養成講座を行うなど、現在全国に約3千人の有資格者がいる。今回の支部立ち上げは、地域に根ざした積極的な支援活動を全国的に展開することが目的。神奈川支部は今後、市内在住の弥栄香子代表をはじめ、9人のスタッフで対応していく。
弥栄代表は市内の小学校で養護教諭を務めている。ひきこもり支援相談士になった動機について、「教員として相談に乗っていた生徒が卒業後、引きこもりに戻った話を聞くと辛くて」と話す。2年前に相談士の資格を取得。支部立ち上げの話がくると快諾した。
相模原市青少年相談センターによると、市内で不登校の小・中学生は平成20年以降減少傾向にあるという。一方、県内でひきこもり状態にある人は、推計で約5万3千人に上り、早急の対策が求められている(県青少年課)。弥栄代表は「30〜40代のひきこもりも増えています。現在はまだ準備段階ですが、地域に密着した支援体制を整えたい」と意欲を見せる。同支部の電話窓口の開設などは未定。活動についての詳細は弥栄代表【電話】080・3588・4202まで。
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