3月19日付で相模原警察署長に就任した 立木 朗さん 中央在住 57歳
積極的に外へ出て守る安全
○…3月19日付で相模原警察署長に就任した。これまでは、自宅のある京浜急行沿線での職務が多く、市内への異動は今回が初めて。「商業・住宅面とも、これからの発展性を持った若い街」という印象を持った。360人超の署員を引っ張る自身の役割については「暮らしやすい社会を創ること」と力を込めた。
○…1973年に神奈川県警に入る。長年交通畑を歩み、交通指導課(現・交通捜査課)時代は、保険金詐欺やひき逃げなどの交通捜査に汗を流した。死亡事故の対応では、遺族の悲しみに配慮しつつも、冷静に説明することを常に心がけた。警察官の職務はマンパワーで成り立つ、「全て人を相手にする仕事」と考えている。だからこそ技術が発展しても「コンピューターには変われない」という自負もある。「人の良い面も醜い面も目の当たりにするからこそ、地域の人に感謝された時は本当に嬉しい」と目を細めた。
○…学生時代、スチールギターを片手に、ラテンやハワイアンといった軽音楽に夢中になった。警察官になり、一度音楽から離れるが、40代で再開。今の相方はクラシックギターだ。好きな音楽家はギタリストの村治佳織。「女性であれだけ強い音を出せるのは凄い。同じ曲を弾いても僕では握力が足りない」と笑った。
○…前任者の長谷川茂相模原市警察部長から引き継いだ言葉がある。「外へ出て制服を見せよう」。制服姿の警察官が町へ出ることで、市民は安心でき、犯罪者には脅威になるという考えだ。署員とともに、積極的に外へ出ることで、刑法犯の発生被害など、さらなる減少を目指す。自転車盗難や自転車事故防止も率先して力を入れたい項目だ。「自転車に乗る側への注意喚起など、ソフト面の対策を充実させたい」。市民が安全に生活できる相模原へ。今日も制服で町へ出る。
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