福祉施設に美術館 マナーハウス シルクスクリーン作品展示
4月1日に開所する特別養護老人ホーム・マナーハウス横山台(横山台1の28の3)では、シルクスクリーンの作品82点を常設展示している。作品は一般開放され、午前9時から午後5時まで見学できる。福祉施設に美術館が常設されるのは、国内でも類例がないという。
展示されているのは、英ケンブリッジ市に住む世界的に高名な画家・志村博さんのシルクスクリーン作品コレクション。版画技法の一つとされるシルクスクリーンは、ステンシルと呼ばれる網目の布が張られた枠内にインクをセットし、紙などの上に着ける手法。鮮やかな発色と対紫外線の耐光性に優れている。志村さんの作品の場合、他のシルクスクリーンと比べ、絵筆のような味わいが特徴とされる。
施設の1階から5階まで展示スペースが設けられ、誰でも鑑賞できる。施設関係者は「芸術の豊かさを福祉に生かしていきたい」と話し、この活動を地域福祉として広げていく考えだ。
同施設は120床あり、ショートステイ、デイサービスを備える。備蓄庫など防災機能にも力を入れている。問合せは事務局【電話】042・759・5122へ。