上溝南高校 バンダパンダで地域活性 住民巻き込み番田の顔に
県立上溝南高校(山田和彦校長)では毎年、全校生徒と職員の投票によってスクールキャラクター「バンダパンダ」のデザインを選出している。学校の魅力を地域に発信しようと、2010年度から始まった「バンダパンダプロジェクト」。同校では今年度、初めてキャラクターのイラストをデータ化し、地元「番田地域を盛り上げるためのツール」として地域で活用してもらえるような体制を整えた。
「バンダパンダ」という名前はもともと、美術の授業中に生徒が考案したものだという。同校美術科の片桐彩教諭が、番田という地名とパンダを結びつけた響きの良さが地元の人に愛されるネーミングだと感じ、学校の継続的な文化活動としてスクールキャラクターの設定を提案。学校の魅力を地域に宣伝するデザインプロジェクトとして定着した。毎回、美術科選択の生徒など約150人から応募があり、教諭によって絞られた約10作品の中から、全校生徒および全職員によって選出された作品がその年のバンダパンダとなる。
同校はこのプロジェクト以外にも講演会や学習会などを開催し、地域との連携に努めてきた点が評価され、今年度、県教委から「地域連携教育」の研究推進校として指定を受けた。これにより、同プロジェクトにおいても地域振興の活動にさらに積極的に取り組もうと、今年度のキャラクター(=写真)で初めてポスターを制作。同校OBによってデジタル処理も施され、校内にとどまらず、「バンダパンダ」が地域の顔として地元住民や自治会に活用してもらえるよう、自治会館や周辺小中学校にポスターの張り出しを依頼。地域に向けての周知に乗り出した。
山田校長は「キャラクターが校章を持っているが、これが他のロゴに変わってもいい。地域の皆さんでバンダパンダを育てていってもらえれば」と話している。
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