ノジマ相模原ライズヘッドコーチを務める傍ら、開志国際高校(新潟県)で指導にあたる 須永 恭通(たかゆき)さん 相模原市在勤 46歳
どん欲に「常にチャレンジ」
○…創立2年目の新設校で、フットボール部テクニカルコーチの招へいを受け、4月から指導にあたっている。アメリカンフットボール(アメフト)とラグビーの両方を兼ね、マルチに活動していく特殊な部活動という事情もあって慎重な姿勢を見せるが、「成績を残しつつ、卒業のときはやって良かったと思えるように導きたい」と目を輝かせる。
○…中学時代にアメフトをテレビ観戦し面白さに惹かれ、アメフト部のある日本大学櫻丘高の門を叩いた。俊足、強肩、187cmの恵まれた体格を生かし大型クォーターバックとして活躍。監督の勧めで進学した日大では即、主力としてプレーし、2年から4年時には日本アメフト最高峰のライスボウル3連覇を果たした。猛練習で鍛えに鍛えた当時を「徹底してやることを学んだ」と回想する。社会人では日本代表も経験。引退後は代表コーチなどを経て11年、ライズのヘッドコーチに就任。廃部を経験し、苦汁をなめたライズを「勝てるチーム」にするべく、これまで立て直してきた。
○…中学2年、小学2年の娘2人、年長の息子、妻の5人家族。長女のバスケットボールの試合があると応援に出かけるが、試合中はコーチの指導法や声のかけ方などに気を取られ、自身の勉強に夢中になってしまうことも。それでも時間があれば一緒に練習するなど、家族サービスも忘れない。「いい気分転換になってます」と目じりを下げる。
○…「チャレンジ、努力、感謝することを、競技を通じて生徒たちに伝えたい」と意気込む。各自の責任が問われる、分業のスポーツとされるアメフトを経験することで、社会に出た際に糧にしてほしいとも願う。自身も、指導に磨きをかけることがライズの勝利に繋がるものと確信する。「ライズの今シーズンが歴史に残るものとなるように。私もチームも常にチャレンジです」。勝利への執念。使命感に燃える男が、生徒たちを、スタジアムを熱くする。
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