「第93回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」(主催/関東学生陸上競技連盟)で3連覇を果たした青山学院大学。区内淵野辺のキャンパスを練習拠点とする同大を応援しようと、地元では、商店会のメンバーをはじめとする市民も応援に駆け付けるなど、この偉業の達成をバックアップした。
昨年末の大会前、「今年の青学に『神』はいない」と言いつつも、「どこに誰を走らせるかうれしく悩んでいる」と選手層の厚さに自信を見せていた原晋監督。本番では、前回のような圧勝劇ではないものの、選手一人ひとりが安定した走りを見せ、箱根駅伝3連覇と今シーズンの大学駅伝3冠を成し遂げ、「青学時代」の到来を告げる形となった。
前回の「ハッピー大作戦」に続き、今回はこれまで青学を支えてくれてきた人たちへの感謝を込めて「サンキュー大作戦」で箱根路に挑んだ青学。原監督が「地元の皆さんにも日頃から応援していただいている」と語るように、これまで地元では様々なバックアップをしてきた。
JR淵野辺駅北口のにこにこ星ふちのべ商店会では、選手への労いの気持ちを込めて2年前の初優勝時からご褒美としてやまゆりポークブランドの豚のプレゼントを続けている。連覇した前回は2頭分を贈呈。今回は、3連覇とあって3頭分(150kg相当)を贈呈することに決まった。豚は選手寮に贈られ、特別な食事のときに、関係者が同店に受け取りに来るそうで、原監督も時折来店したという。
同会の植田憲司理事長は「食べ切れないかも知れないが、たくさん食べて来年も頑張ってくれたら」とエールを送った上で、「淵野辺が青学のある町というイメージになり、町のイメージアップとして大きい。今回の優勝で淵野辺がさらに元気になった」とし、感謝の気持ちを示した。
同じく駅北口のふちのべキララカード会の有志は3日、今年も復路の応援に駆けつけた。朝8時半には第7区・平塚中継所の1Km手前に陣取り、青学から提供されたのぼり旗を掲げた。待ち望むのは、同区を走る田村和希選手の先頭での通過。今や遅しと、携帯テレビで応援しながら待機した。だが、脱水症状で次第に変調をきたす田村選手。応援場所を駆け抜けていく際には「汗が飛び散りそう」な様相を見せていた。それでも、有志たちは他の青学ファンとともに、「田村頑張れ」と声を張り続けた。田村選手の様子に不安を募らせながらも、有志たちは、帰りの車内で優勝の知らせを聴いた瞬間、一気に歓喜に包まれ、大いに喜び合ったという。
89回大会から応援に駆けつけている同会の服部秀治さんは「チームワークも、原監督の采配も素晴らしく、他を抜きん出ていると思う。4連覇も夢ではなく、来年も楽しみ」と期待を寄せる。JR淵野辺駅北口の商店の一部では、店頭に優勝を祝う横断幕を掲げるなど、今も祝賀ムードに包まれている。
なお、1月中には市役所1階ロビーで原監督、選手ら出席のもと、優勝報告会を開催。1月下旬には昨年同様、JR淵野辺駅前で優勝祝賀パレードが盛大に行われる予定だ。
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