迎えた初舞台中継ぎでの奮闘続く
「やっぱり、簡単に空振りはしてくれないですね」。トライアウトから這い上がり、実力でつかみ取った新たな舞台を、充実感と悔しさが入り混じる言葉で振り返る。
4月の開幕以降、中継ぎ投手として計4試合に登板し防御率は1・59。自責点「1」と奮闘を続けている(数字は全て4月16日時点)。今年1月のチーム加入以降、本格的なウエイトトレーニングに取組み、体重は5kg増加。速球も以前より5Km程速くなり、MAXは142Kmを計測している。現在はストレートとスライダーを軸に「チームに勢いを与えられる中継ぎ」をめざし、自らの役割を全うすることに集中している。
4試合に登板し、課題も見えた。熱心なファンが大勢見守る中でのプレーは初めてで、登板する度に緊張で身体が強張る。マウンドに立つと思うように腕が振れず、投球が安定しない。ただ、「まずは場数を踏んでいくしかない」と焦りはなく、一歩ずつ成長の階段を上って行く。