本紙では、今年で就任2年目を迎えた小山秋彦中央区長にインタビューを行った。小山区長は「住民主役」のまちづくりを区政方針に掲げながら、事業の改編、自治会加入に向けた活動への積極的な支援など区政の主な取組みについて語った。
(聞き手/本紙さがみはら中央区編集長・船山福憲)
――就任から1年を振り返り、実感したことをお聞かせください
この1年を振り返ると、多くの人とお会いする機会に恵まれました。そこでは、地域を良くしようと努めている人たちが大勢いることを実感しました。そして、自分も頑張らないといけないと痛感した1年でした。心配なことは、地域活動の担い手不足です。各地域で活動の中心を担っている方々の多くは高齢化しており、しかも新しい、若い人たちがあまり加わってきていません。民生委員や社会福祉協議会なども重複して活動くださる方が多く、負担は大きいと思います。少しずつでいいので、若い人に地域に関わってもらえれば。高齢者の見守り一つ見ても、今のシステムのままでは一人が5人も10人も見ることになり、難しくなります。
――今年度の新たな取組みについてお聞かせください
2014年度から「安全で安心して暮らせる」、「夢と希望がもてる」まちづくりをめざしてスタートした事業「中央区安全・安心と夢・希望のプロジェクト」ですが、ここで一度、これまでの取組みについて検証します。例えば、セーフティーリーダー(区内で交通安全や防犯の啓発に取り組む小学生)は行政事業として引き継ぎ、中央区さくら咲くボーイズ39(区をPRする区内在住の男子によるグループ)なども同じく継続して責任を持って進めるなど、現在事業を整理しています。職員もさらにプロジェクトに関わりやすくするために組織を改編し、地域課題について市民と議論を深めていく取り組みになるよう準備を進めています。メンバーは前プロジェクトの役員をはじめ、新たに2人が加わります。現在、どんな地域課題があるかを洗い出し、方向性を出しているところです。その結果として、具体的に事業を実施する方々に今後どう進めていくか、また検討してもらう。そして、事業の実施結果を見て継続するのかどうかをさらに検証する、そんな話し合いの場になれば。特に民間の方にはお忙しい中で参加して頂き、感謝の気持ちで一杯です。事業名は地域の方々との話し合いにより、「中央区みらい協働プロジェクト」となりました。今後、プロジェクトに協力してもらえるよう広くPRしていきます。まずは課題を絞って取り組んでいきます。7月ぐらいには実施する方針です。
(続きは次号5月11日(木)号で掲載)
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