LCA国際小学校(緑区橋本台)は、このほど地域の教育関係者を招いた授業研究会発表を開き、同校の児童らが継続的に取り組んでいるキルギス共和国の子どもたちとの国際交流の様子を公開した。
互いの言語を学び文化を紹介
「聞こえますか」「聞こえているよ」―。キルギスの子どもたちとインターネット電話サービス「Skype」で、コミュニケーションをとるのは、同校の5年生。社会科の授業の一環で昨年10月からキルギスの同世代の子どもたちと交流を続けている。中央アジア地域に位置する同国では、日本語が第2言語。日ごろ校内では英語で過ごすLCAの子どもたちも、この日のために同国の第1言語であるロシア語を学び、準備を進めてきた。キルギスの子どもたちからは「パンダはどんな生き物か」「スカイツリーの高さは」といった質問が挙がった。一方、LCAの子どもたちは最新の日本車の研究などをプレゼン形式で紹介した他、ソーラン節も披露した。西迫緑くん(10歳)は、「ロシア語は発音が難しかったけれど、シャドーイングで慣れていったので、結構通じた。キルギスは知らないことばかりだけれど、僕たちと似ている。いつか行ってみたい」と笑顔を見せていた。
同校は国際教育特区の認定を受け市内に開校。日本語と外国語を自由に使いこなし、世界を舞台に活躍できる人材の育成を目指す「英語イマージョン教育」を実践し、昨年10周年を迎えた。