市内出身メンバーらで構成される音楽バンド「キンモクセイ」が10月21日に市内で行われるイベントで、約10年ぶりに再集結しライブ出演することが決定した。2002年に「紅白出場」を果たした5人だったが、08年に活動休止。その後は個々で音楽活動を続けていた。10年ぶりの舞台に向けてメンバーの佐々木良さんは「今のありのままをお見せできれば」と意気込みを語る。
キンモクセイは1998年に結成されたボーカル・伊藤俊吾、ギター・佐々木良、リードギター・後藤秀人、ドラムス・張替智広、ベース・白井雄介の5人組バンド。伊藤、後藤、白井の3氏は相模原市出身で、01年「僕の行方」でデビューを果たしている。メロディアスな楽曲と伊藤のハイトーンボイスが織りなす音楽は若者を中心に人気を集め、02年に発表した2作目「二人のアカボシ」はオリコンシングルチャートで10位を獲得。勢いそのままに同年、紅白歌合戦出場を果たすなど、人気バンドの仲間入りを果たした。
その後も精力的に活動を行ったが、バンドとしての方向性の違いなどを理由に08年2月に活動を休止。以降、東日本大震災の被災地支援を目的に楽曲を録音することなどはあったが、全員がそろっての活動は限定的で個別に音楽活動を続けていた。
「タイミング重なり」
活動休止から約10年。久しぶりの舞台は、地元の一大イベント「潤水都市 さがみはらフェスタ2018」のステージ。20日、21日(土日)の2日間で実施される催しの中で、5人は2日目の午後2時20分から行われる「フェスタ音楽ライブ」に出演。紅白でも披露した「二人のアカボシ」など5曲程度を地元のファンに届ける予定だ。
メンバーの佐々木さんは本紙の取材に対し「今までもお互い声を掛け合っていたが、スケジュールや気持ちの面で全員そろうことはなかった。今回はいろんなタイミングが重なって再集結という形になった」と経緯を明かした。
「自分たちでも楽しみ」
10年ぶりのライブについて佐々木さんは、「全員そろっての飲み会で決めた」と話す。偶然が重なっての突発的な動きという事を踏まえ、メンバー間では今回のライブ出演を「活動急始」と位置付けており、今後については10月末に行われる都内でのライブ以外は未定としている。
現在5人は10年ぶりとなる全員での演奏に向けて、忙しい合間を縫いながらリハーサルに励んでいる。SNSなどで再集結の予定を告知したところ多くの反響が寄せられ、佐々木さんは「思った以上に沢山の反響や喜びの声をもらった」と活動再開を待ちわびていたファンの存在を喜んでいる。
キンモクセイにとって、地元・相模原でのライブは04年に現在のサーティーフォー相模原球場で行ったライブ以来2度目。地元での舞台を前に佐々木さんは、10年のブランクがある中でもそれぞれ一人のミュージシャンとして積み上げてきたものがあるとし、「5人が合わさってどんな音が出るのか、自分たちでも楽しみ」と現在の心境を明かした。そして、「もしかしたら皆さんが思っているような昔の僕らじゃないかもしれませんが、今のありのままの自分たちをお見せできれば」と抱負を語った。
イベント内でのキンモクセイの出演については、同フェスタ公式ホームページで確認できる。
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