ラグビー・トップリーグ(TL)の入替戦が12月23日に各地で行われ、三菱重工相模原ダイナボアーズが豊田自動織機シャトルズを31対7で下し、2006-07シーズン以来の昇格を決めた。6年連続入替戦で涙を呑んできた選手らは試合後、抱き合って喜びを分かち合い12季ぶりの喜びに浸った。
「ファンに恩返しできた」
昨季、コカ・コーラとの死闘の末に目前で昇格を逃した三菱重工。今季は佐藤喬輔前監督の後任として新たにグレック・クーパー氏をヘッドコーチ(HC)に迎え始動した。過去にスーパーラグビーのチームやTL常連のNECを率いていた実績を持つ指揮官は、攻守両面でのアグレッシブなスタイルをチームに浸透させた。一方で「必ず昇格できると信じること」と信念を持つことの大切さを選手に伝え、幾度となく昇格を逃してきたチームに自信を植え付けた。
迎えた18-19シーズン。トップチャレンジリーグ1stステージを5勝2敗の3位で終えた三菱重工は、続く2ndステージで格上の近鉄を撃破。勢いそのまま豊田自動織機との入替戦に臨んだ。
曇り空の中行われた一戦は、序盤から三菱重工が攻め入る展開。CTBマイケル・リトル選手の裏へのキックに反応し、LOトーマス優デーリックデニイ選手が32分にトライをあげるなど前半を16対0で折り返す。後半、11分にトライを許すも、28分に相手のラインアウトのミスから再びトライを奪った三菱重工がその後もリードを守りきり、ノーサイド。選手たちは抱き合い、悲願の昇格に涙を見せた。その後、歓喜の輪のもと選手たちがクーパーHCを胴上げ。最後は詰めかけたファンと喜びを分かち合った。
クーパーHCは本紙に「初めて集まった日からこの日をターゲットにしてきた。全員の努力の賜物で、熱心なファンの皆様に少しでも恩返しできたと思う」とコメントした。
三菱重工のTL昇格は06-07シーズン以来12季ぶり2度目。初参戦の前回は13戦全敗の14位に終わったが、今回は名誉挽回の戦いに期待がかかる。なお来季は9月から日本でラグビーW杯が行われるため、TLはW杯後に開催される予定。
さがみはら中央区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|