社会科でゴミ処理について学ぶ中、田名小学校(小泉勇校長)の4年生が11月12日、再生材料である「スラグ」を用いた道路づくりの特別授業に取り組んだ。校内でアスファルトの道路を再現するのは市内で初めて。
スラグとは、一般ゴミと清掃工場から出た焼却灰を高温で溶かした後、冷却すると得られるガラス質の固化物。田名地区にある工場で実際にスラグ入り合材を作っている福田道路(本社・新潟県)が協力した。
児童は初めに、道路について学習。社会科で事前にスラグについて学んでいた児童は同社から道路の役割や仕組みについてより詳しい説明を受けた後、校庭での道路舗装体験に移行。道路づくりに使われるリサイクルアスファルトの材料を実際に見た後、180度あるアスファルトの温度を測定し、シャベルなどを使って山になっているアスファルトを平坦にならす、敷きならしと呼ばれる作業を行った。最後に、機械で締め固められた道路を歩いた児童は「ぼくも道をつく仕事がしたい」、「未来のために割れたアスファルトをまた道路に変えるリサイクルがいいなと思った」と感想を口にしていた。
新型コロナの影響を受け工場見学などの体験学習の機会が減る中、同社の提案で実施された今回の特別授業。担当の江部貴幸さんは「道路が生活を支える大切なものだと意識してもらえるとうれしい。今後も出前授業を継続したい」と笑顔で話した。
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