7年ぶりに東都1部リーグに返り咲いた青山学院大学硬式野球部で主将を務める 泉口(いずぐち) 友汰さん 淵野辺在住 21歳
「戦国東都」で日本一へ
○…昨年の東都大学野球の秋季2部リーグで優勝し、7年ぶりの1部復帰を果たした。個人でも堅実な遊撃手として同リーグで最高殊勲選手に選ばれるも「おまけみたいなもの。優勝できたことが一番うれしい」とチームを誇る。「戦国東都」と呼ばれるほど熾烈なゲームが繰り広げられる1部での戦いは30日の東洋大戦で幕を開ける。
○…和歌山県出身。兄が少年野球のクラブに入っていたことから幼稚園卒園と同時にバットを握った。放課後に友達と遊びに行くことは少なく、クラブで練習に明け暮れる日々を過ごした。大阪桐蔭では監督に「過去最弱」と言われながらも、同期とともに3年生で出場した春の選抜大会で優勝をつかんだ経験が今も糧になっている。「弱いなりに団結することの大切さを身に染みて感じた」。東都でプレーする憧れを胸に、中学時代のチームメイトであり、昨年主将の西川藍畝(らんせ)選手を追う形で青山学院大学に入学した。
○…高校から寮生活と実家を離れるのが早かったが、たまの休みには帰省し、3歳と1歳の甥っ子と会うのが癒しとなっている。相模原では、大学近くの中華料理店「新興軒」で大盛りの定食を食べる過ごし方が定番。「寮ではチームメイトとゲームで対戦しています」とはにかみ、学生らしい一面も見せる。
○…11月に主将に抜擢されてから目標に掲げるのが「負けないチームを作る」。コロナ禍にあっても休まず、いつも通りの自主練習を積み重ねて優勝を果たした昨年を土台に、さらに飛躍しようと「めざす権利を得たからには日本一になりたい」と言葉にも熱がこもる。数々のプロ選手を輩出した、名門復権に向けて神宮に舞い戻るチームの核は、ただまっすぐ頂点だけを見据えている。
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