法務省は、このほど小山に第1種少年院を設置することを明らかにした。
第1種少年院は、おおむね12歳以上23歳未満の犯罪傾向が進んでいない少年を収容する施設で、今回できる施設の名称は「神奈川少年更生支援センター(仮称)」
計画では、小山小近くにあり2019年に閉庁した神奈川医療少年院の跡地・約4万6000平方メートルに、庁舎、教育事務棟、職員宿舎、半開放寮、サービス棟、教室棟、体育館、グラウンド、農園芸場、家庭寮、外来棟(青少年心理相談室)などを建設する。
院内に収容中の少年は、夜間などは寮舎で生活し、日中は教室ほかで教科指導や職業指導を受ける。体育指導を受けるグラウンドや体育館は、少年の日課以外では地域住民の利用が可能なほか、地域の防災拠点としても活用予定という。
同施設には、地域の教育・非行・家庭の問題などの支援相談機関として、よこはま法務少年センター(横浜少年鑑別所)のサテライト相談室を設置し、専門的な資格を有した心理技官が各種相談に対応する。
この機能は、法務少年支援センター(少年鑑別所)の地域援助業務の一環として設置されているもので、一般の青少年や保護者、教員らからの相談に対応している。少年院に設置されるのは全国初という。
法務省の担当者は、「更生には地域の力が不可欠。地元の方々にも役立つ施設にしたい」と話している。
23年度に着工し、26年度の運用開始を目指す。