神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

高次脳機能障害 「見えない障害」に理解を 当事者ら協力、冊子制作

社会

公開:2022年8月11日

  • X
  • LINE
  • hatena
高次脳機能障害を抱える人を電球に見立てた冊子の挿絵
高次脳機能障害を抱える人を電球に見立てた冊子の挿絵

 外見からは判断しにくい「高次脳機能障害」について理解を深めてもらおうと、市が冊子を制作した。冊子には「少しでも理解してもらえれば」との思いを込め、高次脳機能障害を抱える当事者が挿絵を描いている。

 高次脳機能障害は、脳の病気や交通事故などによるけがの影響で、脳が損傷を受けた後に起こる障害のこと。記憶障害や注意障害など仕事や日常生活を送る上で困難を生じやすい一方、外見からはわかりにくく、本人も自覚のないことが多いため「見えない障害」とも呼ばれている。2016年の国の推計では全国に32・7万人いるといわれ、人口比で換算すると市内には1800人程いる可能性がある。

挿絵を担当

 冊子制作に協力したのは、社会福祉法人かわせみ会が運営する高次脳機能障害の支援に特化した「ぷらす★かわせみ」(緑区橋本/【電話】042・703・5557)。冊子の中の挿絵は脳梗塞の影響で高次脳機能障害を抱える当事者が描いた。

 同法人の理事・総合施設長の中谷正代さんは過去に自身が脳塞栓になった際、寝たきりになる可能性があった経験から「いつか高次脳機能障害に悩む人たちに特化した施設を」との思いを持っていた。市内に高次脳機能障害者を受け入れる事業所はあるが、特化しているのは「ぷらす★かわせみ」のみ。「ぷらす★かわせみ」には1日平均6〜7人が通い、それぞれの特長にあわせカフェや内職等の仕事、リハビリなどを行っている。

 冊子は1000部制作。市高齢・障害福祉課(市役所4階)や各高齢・障害者相談課、福祉相談センターにも配架されているほか、市ホームページからも確認できる。問い合わせは市高齢・障害者福祉課【電話】042・707・7055。

冊子を持つ中谷さん(右)と市職員
冊子を持つ中谷さん(右)と市職員

さがみはら中央区版のローカルニュース最新6

フクロウの生態学ぶ

麻布大学

フクロウの生態学ぶ

12月14日にWS(ワークショップ)

11月23日

「安心は納税のおかげ」

吉沢恋さん

「安心は納税のおかげ」

1日税務署長でPR

11月21日

田名っ子魂 未来へ

田名小学校

田名っ子魂 未来へ

創立150周年で記念式典

11月21日

被爆者証言語り継ぐ

被爆者証言語り継ぐ

11月24日 橋本で公開講座

11月21日

市社協へ寄付

青葉地区自治連

市社協へ寄付

チャリティゴルフで募金

11月21日

小学生も雄弁を披露

演説大会

小学生も雄弁を披露

11月30日 杜のホールはしもと

11月21日

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月10日0:00更新

  • 8月22日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook