9月15日付で相模原警察署長に就任した。前赴任地の神奈川警察署(横浜市神奈川区)で署長のキャリアをスタートさせ、2カ所目となる相模原署でさらにその手腕に期待がかかる。「署のトップが元気が無いようではダメ。署員を鼓舞するランドマークとして、引っ張っていく存在でありたい」と気合が入る。
出身は横浜市栄区。通った中学校のすぐ隣に警察学校があり、登下校の折に見かけた警察官の卵たちの足並みを揃えて走る姿や挨拶する際の凛々しさに憧れを抱く。小中高と野球に取り組んだ体育会系の少年の心を惹きつけ、卒業後に警察官の道を志す。「かっこよさにあこがれて試験を受けたものの大変だった。野球で鍛えた体力と精神力でなんとかここまで来れた。本当にいろいろな経験を積ませてもらった」と感慨深げ。
機動隊時代は丹沢などでの山岳救助や、災害現場での人命救助、サミットや国体での警備も経験。「自分の基礎になっている」と振り返る。さらに県に出向し、くらし安全交通課長を務めた際には、自転車の安全に関する条例づくりに関わり、すでに同様の条例を施行していた相模原市に足を運び学んだという。「私にとってこれまでで唯一の相模原市との接点だったね。でもまさかそこの署長になるなんて思いもしなかったよ。不思議な巡りあわせだね」とほほ笑む。
そうしたこともあってか、「特に自転車事故を減らしたい」と強調する。「近年、被害者も被疑者も自転車というケースが増えている。学校などでの安全運転教育の徹底を進めるなど、事故防止につなげたい。また、詐欺も防ぎたい」と、思いを巡らせる。
「今はもっともっとこのまちのことを知りたい」。時間があれば管内を歩く日々が続いている。
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