中央区矢部在住で元相模原市議会議長の沼倉孝太氏(75)が、任期満了に伴い4月9日に行われる相模原市長選挙に立候補する考えを明らかにした。自由民主党の党員だが推薦などを受けるかは未定。1月27日、本紙の取材に応じた=同日起稿。
沼倉氏は立候補の理由について市が進める相模原駅北口まちづくりに疑問を持ったことを挙げた。現在、スタジアム構想がひとつの案としてあるが、「維持管理に費用が掛かり過ぎる」とし、「例え良いものができたとしても、その後、集客のために人気のあるチームを存続することができるか」と反対の立場をとる。
一方で沼倉氏は同駅、上溝駅への小田急多摩線乗り入れの重要性を主張する。駅利用者を増やすことで周辺地域の活性化につなげたいとしている。
また市が力を入れるSDGsの取り組みについては「注目されることが目的になっているようだ。その時々のブームに乗った施策が多い」とする。
行財政構造改革プランについては「無駄を省く」取り組みだが「実績を残そうと必死で、乾いた雑巾まで絞るよう」とし、市民サービスの縮小を懸念した。
同市長選についてはこれまで東京都立大学教授の野元弘幸氏(61)、現職の本村賢太郎氏(52)が立候補を表明している。