「めぐみ薬局ダイエー上溝店」の薬剤師として勤務する有賀和子さんが、全国の教育機関や企業・市民に向けて実施されている「折れない心を育てる いのちの授業プロジェクト」講師として、市内の子どもたちに「いのちとの向き合い方」を伝えるために動き出した。
有賀さんは薬剤師として末期ガン患者やその家族と関わる中で、向き合い方に悩みを持ち、2016年に同授業を実施している(一社)エンドオブライフ・ケア協会の「援助士養成講座」を受講した。「自分にもできることがあると思えるようになった」という。
昨年からは「苦しむ人への援助は誰にでもできる。自分を認め、大切にしてほしいと子どもたちへ伝えたい」という思いで、講師としても活躍している。
心がけているのは「決して否定しない」こと。「地域の方、特に子どもたちが毎日穏やかに楽しく、自分を大切に暮らせるように、たくさんの人に届けたい」と話す。
いのちの授業は、精神療法のひとつになぞらえ、自分の苦しみと向き合い、支えに気づき、苦しむ人と関わる中で自己肯定感と自尊感情を成長させることを目的とし、同協会が行っている。市内では、学童保育ウキウキファイブ(南区相模大野)で昨年12月に授業が行われ、約20人の生徒とスタッフが参加した。
出前授業の依頼など問い合わせは有賀さん【メール】52
7kazarig@gmail.com。