パリ・オペラ座バレエ団の入団試験に7月に合格し、正式団員となった パティントン エリザベス・正子さん 矢部出身 19歳
表現磨きバレエの頂点へ
○…「どんなに上手くても、見ている人の気持ちを動かせなければ認めてもらえない」。パリ・オペラ座バレエ団は世界最古のバレエ団として知られる名門。難関を極める入団試験に今夏合格し、正式団員となった。幼い頃からバレエダンサーとして思い描いてきた夢をつかみ、「やっと入れた。ほっとする気持ち」と胸をなで下ろす。同バレエ団の魅力は「シンプルでエレガントな表現」。多くの作品に出演し、ダンサーとしてキャリアを積んでいきたいと目を輝かせる。
○…矢部出身。3歳の時に姉の影響でバレエを習い始め、8歳頃から本格的にのめり込んだ。9歳で初めて世界大会に出場し、大舞台で堂々と踊りを披露。「緊張はなくて、とにかくバレエが好きだからやっていた」と笑顔で振り返る。11歳でパリ・オペラ座バレエ学校の入学試験に首席で合格し、12歳で単身フランスへ。自分に厳しく猛練習を重ね、技や演技力をひたむきに磨いた。順調に進級し16歳で卒業。OGとして出演した学校公演では主役を任され、「成長につながった」と誇らしげに微笑む。
○…卒業後は契約団員として先の見えない生活を送りながら、与えられた役を懸命にこなしてきた。舞台で楽しんで踊るため、スタジオでの練習で完璧な状態に仕上げておく。「登場人物の感情をはっきりと見せ、観客も物語の中に入っていけるように」と、表現者として真摯な姿勢を貫く。
○…入団したての現在は、5つあるうち最も低い階級の「カドリーユ」として群舞を担う。次なる夢はトップ階級の「エトワール」に上り詰め、主役として踊ること。「踊りを見た人に、何かを感じさせるダンサーでありたい」。相模原から世界へ羽ばたき、果敢に挑戦を続ける。
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