全国市民オンブズマン連絡会議がこのほど、全国の地方議員の政務活動費を対象とした開示度ランキングを発表した。相模原市は100点満点中75点を獲得し、全国の政令市20都市の中では7位、神奈川県内の3政令市の中ではトップだった。
調査は全国の47都道府県議会と20の政令市議会、62の中核都市議会の合計129議会を対象として今年5月に質問票を送付し、5月1日時点の状況の回答を得た。
採点の対象となる項目は▽領収書の公開▽会計帳簿の公開▽活動報告書の公開▽視察報告書の公開▽運用指針など具体的な支出基準を示したマニュアルの作成――の5項目。ネット上での公開を最も良い基準として「住民がどれだけ政務活動費の情報にアクセスしやすいか」を重視し、100点を満点として採点した。
横浜は最下位
全国の政令市で最も高得点を獲得したのは静岡市で97点。次いで京都市と堺市が92点で2位。90点の新潟市が3位だった。一方、最下位は名古屋市と横浜市で17点だった。川崎市は32点で15位だった。
会計帳簿の公開進まず
75点だった相模原市の採点の内訳を見ると、領収書は「ネット公開」としており満点の15点を獲得し、提出方法も「原本の提出」としており満点の7点だった。支払先の個人名は「一部のみの公開」としており5点満点で0点だった。領収書の閲覧には「公開請求が不要」としており満点の3点だった。また活動報告書の公開と視察報告書の公開、マニュアルの作成はいずれもネットでの公開が進んでおり、全ての項目で満点だった。
一方、会計帳簿の公開については、公開しておらず10点満点で0点。議長への提出も義務付けておらず0点だった。
相模原市議会局によると、市民オンブズマンによる指摘で全国に自治体で領収書の公開が進み、相模原市では2018年度からネットでの公開を始めたという。会計帳簿公開については現時点では「特段の動きはない」としている。
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