井上康生さんや鈴木桂治さんなど歴史に残る柔道家がしのぎを削って代表を争ってきた「オリンピック柔道男子100キロ級」。2024夏季パリオリンピックの同階級を目指す逸材が今年4月から相模原署の署員となり活動している。山下魁輝さん(24)だ。
日本武道館で9月5日に行われた「令和5年度全国警察柔道選手権大会」では、強豪が集まる100キロ級で初優勝。山下さんは初戦から順調に勝ち進み、準決勝で昨年の覇者である警視庁の北山達也さんを僅差の判定で下した。決勝は同じ神奈川県警所属の太田竜聖さんを支え釣り込みの一本で下し、優勝を果たした。「昨年、同大会で敗れている北山選手に勝てたのが大きかった。高校、大学と全国では最高の成績が準優勝だったので、優勝というこの成績は嬉しい」と喜ぶ。
山下さんは茨城県出身。柔道の強豪・国士舘大学で活躍し、卒業後一般企業に就職したが、「住民の安全を守り、地域に役立ちたい」との思いから警察官に転職した。4月から相模原警察署に所属する傍ら、柔道にも打ち込み、パリ五輪代表を目標に日々厳しいトレーニングをこなしている。
地域の交番勤務も体験し、「相模原は住民が温かく、とても働きやすい地域。警察官として地域に貢献し、柔道でも五輪代表を目指して、市民に良い報告ができるよう頑張りたい」と話した。
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