(一社)相模原市獣医師会と麻布大学(淵野辺)は、動物医療の充実や獣医師と学生の人的交流、研究・教育面での連携協力などに関する包括協定を締結した。1月18日、麻布大学で協定式が行われ、同会の椿直哉会長、同大学の川上泰学長ら関係者が出席した。
同会は市内の動物病院や獣医師で構成され、地域における動物の健康と福祉に関する取り組みやペットの飼い主に向けた活動などを行っている。協定は連携協力を通じ、実践的な獣医学などの発展と社会貢献を目指すもので、ペットを含む獣医療の充実も期待される。
同会は昨年、猫の獣医療に関する協力体制について相模原市と協定を締結した。
椿会長は「市も含めた3者で連携し、人と動物の共生する未来を相模原で築き上げていきたい」と熱を込めた。また「若者がペットと暮らすという選択をしなかったり、高齢者が新たに飼うことが難しい」と地域課題に触れ、「学校でのセミナーなど教育も含めて力を入れていきたい」と話した。
両者は今後、専門的な分野での協力や学生などの派遣・交流などを行い、地域社会の課題解決に向けて取り組んでいくという。
麻布大学は今年4月、獣医保健看護学科を新設するほか、動物病院の増改築工事も完了する予定。川上学長は「これまでも協力してきたが、改めて協定をきっかけに、地域連携も含めて協力していきたい」と期待を込めた。