相模原市消防局が今年の上半期(1月〜6月)中に市内で発生した火災の概要を発表した。期間中の火災発生件数は92件で前年同時期に比べて12件増加。出火原因では、こんろが10件(10・9%)でトップ、以下、たばこと電気機器がそれぞれ7件(7・6%)、マッチ・ライターが5件(5・4%)と続いた。死者は前年同時期に比べ2人減っているものの、建物火災で1人、車両火災で1人が亡くなっている。負傷者は前年同時期と比べ6人増え22人だった。
住警器 10年が目安
火災発生時に煙や熱に反応し警報を発する住宅用火災警報器は設置後10年が交換の目安となる。古くなると電子部品の寿命や電池切れなどで火災を感知しなくなることがあるという。今春、住宅防火啓発の一環として、市消防局が実施したアンケート調査によると、設置から10年を経過しているケースが約6割でそのうちおよそ6割が更新していないことが分かった。
リチウムイオン電池に注意
スマートフォンや携帯充電器、電子たばこ、ノート型パソコンなどに使われている「リチウムイオン電池」が関係する火災が全国的に近年増えている。相模原市内でもバッテリーの経年劣化による過充電による出火やスマートフォンを落下させたことにより絶縁材が損傷して出火したケースなどがある。膨張や異音、異臭などが生じたものは使用せず、充電が最後までできない、使用時間が短くなった、充電中に熱くなる場合などは注意が必要だ。
また、延長コードから出火した火災も近年、増加傾向にある。コード部分が家具などの下敷きになっている場合やプラグを持たずにコードを引っ張って外すなど、外部から力が加わると内部で断線してしまい、発熱して出火する恐れがある。
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