中学生が議員となって相模原の未来を考える「さがみはらジュニアハイスクール議会2024」が8月1・6・17日、市内で開催された。参加した市内在住・在学の中学生21人は、4つの委員会に分かれて2日間にわたり地域課題やその解決策などを熱論。最終日には相模原市議会の議場で本物の議会と同じように市に対する質疑を行い、本村賢太郎市長に政策提言した。
中学生議員は総務・環境と経済・子ども若者・学校教育の委員会ごとに「市のHPを見やすいよう改善してはどうか」「中高生へのキャリア教育を推進すべきでは」「シビックプライドを広めるためにどんな行動を行っていくのか」などと質問し、市の各管轄部署の担当者が答えた。政策提言では「オンラインと対面を駆使した授業提携、部活動のリーグ制の採用によって、少子化でもコミュニケーションにあふれ個性を生かせる学校づくりを目指す」(学校教育委員会)などとまとめた意見を発表した。
提言書を受け取った本村市長は「互いに多様性を認め合い尊重し合い、支え合って人生を進んでいって」と呼びかけた。
参加した中学生は「学んだことをどんどん発信していきたい」「自ら行動する楽しさと大切さを実感した」などと感想を話していた。
JCが主催
若者の投票率の低さが課題となっている中、子どもたちの地域社会や政治に対する興味向上を目的に相模原青年会議所(JC/九嶋俊彦理事長)が主催した事業。
担当した同JCの山口堅一郎議長は「子どもたちが相模原の未来について真剣に考え、熱心に議論する姿に感動した」と話し、中学生議員に「自分たちのまちをより良くするために必要なリーダーシップと責任感を育んでくれたことをうれしく思う。今後も積極的にまちづくりに参加し、自分たちの声を発信していってほしい」とメッセージを送った。