光が丘周辺の小中学校の再編を検討していた相模原市教育委員会はこのほど、市立並木小学校を2027(令和9)年4月をめどに閉校とし、市立弥栄小学校に再編する方針を発表した。地元住民や保護者らで構成される検討協議会の検討結果を受け、具体的なスケジュールを示した。
光が丘地区の公共施設の再編を巡っては、相模原市が2021年8月に青葉小学校を25年4月をめどに閉校し、光が丘・陽光台・並木の3つの小学校に再編する方針を打ち出した経緯がある。
ただ並木小学校は、クラス替えができない学年が発生する「過小規模校」(小学校11学級以下、中学校5学級以下)になることが予想されていたため、弥栄小学校か光が丘小学校のいずれかに学校再編をすることが検討されてきた。
並木小学校は1974(昭和49)年に開校。第2次ベビーブームに生まれた世代の学年は170人ほどに上ることもあったが、少子化などの影響で23年度には1学級のみの学年が発生し、昨年春の卒業生は44人にまで減少した。
こうした児童数の減少を受け、光が丘地区では地元自治会やPTA関係者らで構成される「光が丘周辺地域小・中学校の学習環境のあり方検討協議会」が18年に設置された。これまでに検討会や保護者へのアンケートなどを重ね、再編の方針を検討してきた。
今年5月には▽過小規模校が予想される並木小学校を閉校し、弥栄小学校に再編▽並木小児童の進学先は弥栄中学校▽通学区域の変更に伴って通学距離に課題が生じる区域に指定変更許可区域の設定を検討--とする報告書を教育委員会に提出した。
同協議会の酒井美穂会長は「施設の準備や区域変更の周知などを考えると、今回示されたスケジュールは妥当だと思う。1クラスしかない学年ができてしまうことは地域として考えなければいけない。誰もが納得いく結果を得るのは難しい面がある」と話す。
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