田名地区の小学生と高校生3人が8月21日、田名公民館ロビーの募金箱を新しいデザインに塗り替えた。田名地区社会福祉協議会が今年7月から始めた「たなワン子どもボランティアポイント(通称=たなポ)」制度を活用し、ボランティアとして作業を行った。
デザインを担当したのは大平侑さん(小学4年生)。魚と絵を描くことが好きで、クレヨンで本物そっくりの魚を4日かけて描いた。島宮梨菜さん(小学4年生)と井上桜花さん(高校2年生)もペンキで色を塗る作業に参加した。「募金塔」などの文字だけが書かれた簡素な募金箱を鮮やかに仕上げた。色を混ぜて川の色を作る作業が楽しかったという。
大平さんは「募金箱を目立つようにして色んな人に気づいてもらいたかった」と話す。島宮さんは「集まったお金で地域がもっとよくなってほしい」と笑顔で語った。
「たなポ」はボランティアをすることでポイントが貯まる制度で、子どもたちに地域や福祉への関心を持ってほしいとの思いで始まった。今年の夏休み中は20人の子どもたちが参加した。田名地区社会福祉協議会の田所恒男会長は「ボランティアを通して地域の子どもからお年寄りまで多世代で交流する機会が生まれたらいい」と話した。