青山学院大学相模原キャンパスで学ぶ学生が運営する公認ボランティアサークル「SIVA」のメンバーが、市内の農家が生産したものの大きさや形、色などが市場規格に合わず廃棄されてしまう野菜を少しでも減らそうと、新たな取り組みを始めた。
同サークルには農業・国際・環境・子ども・福祉の5つの班があり、それぞれの分野でボランティア活動を展開している。昨年、農業班に所属し、農家で収穫や除草などに参加していた学生が着目したのが、廃棄野菜の存在。班の枠組みを超えた有志メンバーで新たに「もったいないグルメ」チームを立ち上げ、農家から引き取った廃棄されてしまう野菜を素材にしたメニューを開発し販売するプロジェクトをスタートさせた。
6月には市内で開催されたイベント会場でほうれん草やジャガイモのスムージー、じゃがバターなどを販売した。
同世代の仲間にも
チームのメンバーはフードロス問題にも繋がる廃棄野菜の存在を同世代の学生にも知ってもらおうと、キャンパス内での販売を計画。相模原ケータリング協会に登録し販売資格を有した。
ネギやカブ、落花生などの秋に収穫期を迎える農作物の中から、キャンパス内での販売に向けてさつま芋に目を向けた。芽が出てしまったり、形状が悪かったり、傷ついてしまい流通に乗らない芋を大学芋と栗きんとんのようなペーストに仕立て、ワッフルを添えたスイーツを開発。農業班と協力し10月14日にキッチンカーで販売すると、用意した50セットは完売したという。
今後は冬野菜のごぼうや大根、里芋などを素材におでんや豚汁などをキャンパス内で販売していく計画で、販売会場で食品ロスに関するクイズを掲出するなどしながら、学生に廃棄野菜の存在を伝えていくという。
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