STEAM教育を通して将来の可能性を広げたい――。女子中高生を対象にしたSTEAMプログラムの体験イベント「AWS Girls'Tech Day」が11月4日、市立産業会館で開催された。AWS InCommunities(アマゾンデータサービスジャパン合同会社、以下AWS)の主催。
STEAMとは、科学・工学・技術・芸術・数学の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念。STEAMの分野においては男性に比べて女性の割合が少ないことから、AWSはより多くの若い女性にSTEAMに触れる機会を提供するため世界各地で「Girls'Tech Day」を開催している。
初めての日本での現地開催となった今回は、市内外から多くの女子中高生が参加。3Dプリンター工作や生成AIアプリ体験、VRを使用して仮想空間で絵を描くワークショップなどを楽しんだ。ゲストスピーカーとして、VR空間に3Dの絵を描くアーティストとして世界で活躍する相模原市出身のせきぐちあいみさんも登場し、会場を盛り上げていた。
参加した藤野在住の中学2年の生徒は「VRのワークショップが初めてでおもしろかった。理系の学校に通っていて学校は男の子が多いので、こうした女の子だけのイベントもいいかなと思った」と感想を話した。
AWSの担当者は「日本は特に理系の女性が少なく、家族や本人が『女の子だから文系』と思い込んでいることもある。今回のプログラムを通じて、将来の進路やキャリアの選択肢の可能性を広げてもらえたら」と話していた。