相模原市立図書館(鹿沼台)で11月9日、科学者とざっくばらんな雰囲気の中で交流するイベント「サイエンスカフェ」が開かれた。
サイエンスカフェの活動は、一般市民と科学者や研究者を繁ぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として注目されている。この日は日本の小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトで中心的な役割を担ったJAXA宇宙科学研究所の吉川真准教授がゲストとして招かれ、市民40人が持参した飲み物を口にしながら宇宙の話に耳を傾けた。
吉川准教授は愛読書を紹介。一番好きな一冊として、サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と「ほんとうのこと」しか知りたがらない純粋な星の王子さまとの触れ合いを描いた名作「星の王子さま」をあげた。
英語、中国語、フランス語などに翻訳された書籍を多数所有し、「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ」という小説の一説を印象的な言葉として紹介。「1年で公転している小惑星が物語の舞台」と宇宙科学者ならではの視点も披露した。
後半には「はやぶさ2」の今後のミッションなどにも触れ、地球に衝突する可能性のある衛星に探査機を衝突させ小惑星の軌道を変える「プラネタリーディフェンス」など、最近の宇宙の話題をわかりやすく紹介していた。
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