元サッカー日本代表で、今季SC相模原に入団した 稲本 潤一さん 中央区在住 39歳
挑戦続けるレジェンド
○…海外での経験も豊富な元日本代表MF。日韓W杯では2得点を挙げ日本に初勝利をもたらした。そんな日本のレジェンドが、SCに移籍して3カ月あまり。「好奇心のある若手選手が多いと感じる。言葉と、プレー一つひとつに込める思いで経験を伝えていきたい」
○…これまで国内外で10チームに所属。日本代表には2000年から10年まで招集され、82試合に出場するなど輝かしい成績を積み上げてきた。それが、昨年末に前所属チームとの契約が満了に。引退を考えてもおかしくない年齢だが、「サッカーが楽しい。まだまだうまくなりたい」という思いから現役続行を表明。今年1月にSCから正式なオファーが届くと、躊躇なくJ3での挑戦を選んだ。「カテゴリーに関係なく初めにオファーをしてくれたチームに行くと決めていた」
○…現在は、都内と相模原の自宅を行き来する生活を送る。相模原にはまだ詳しくないが、練習後に後輩たちと訪れる食堂はお気に入り。休日には家族と買い物や温泉に出かける。「相模湖のイルミネーションがきれいだと聞いた。行ってみたい」と笑顔を見せる。
○…練習場所が日によって変わったり、人工芝だったりとSCでの経験は初めてのことだらけ。だが、こうした環境でも、「いかに自分の力を発揮できるか。常にベストな状態でいるための心がけは強くなった」と自己管理を一層強化する。最近は、年齢と共に体力の衰えを実感していることから、さらに技術を磨き、経験に基づく頭脳的なプレーでカバーしていく考えだ。「一人では限界がある。周囲を観察し、どうしたら自分が生きるか、チームを勝利に導けるかを考えていきたい」。尽きることのないサッカーへの情熱。挑戦を続けるレジェンドから目が離せない。
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