放射能測定室 「本当を知りたいだけ」 1年で1,700回 市内唯一の民間施設
東林間駅近くの青果店『チャンプール』は、市内唯一の「市民放射能測定室」を持つ。放射能汚染に関心の強い、店主・高岡章夫さんは昨年の夏、放射性物質 を計測する機器をはじめて購入。以来、これまで食品を中心に、水や土壌など約500品目を、合計1700回近く測定してきた。「どんなに些細な量だとして も、正しい数値を知りたい。そうじゃないと、消費者も生産者も両方困るからね」。
「長いと10時間」
現在、主に使用しているのはATOMTEX社製のAT1320A。今年はじめに手に入れた、同店“2台目”となる、性能の高い機器だ。これにより、「セ シウム134」「セシウム137」「ヨウ素」と、それぞれの物質に細分化して、より正確な値を知ることができるようになった。
必要な検体量は1リットル。長いときは10時間もかかる。高岡さんは店頭の食品などを計りつつ、市民にもこの民間測定室を開放(有料)。持ち込みの依頼は常にある。
計測し続けてちょうど1年−。わかってきたことがいくつかある。
先日、近所の八百屋に並んでいた「神奈川県産の梅」を計測してみた。すると数値は10Bq(ベクレル)/kgを超えたのだ。
産地偽装?誤計測?
これまで様々な「県内産」を測り、梅も測定したが2Bq/kgいかない数字。他の測定数値を調べても、ここまでの高さが出たことはない。店舗に聞いても「神奈川産です」としか答えてくれない。「本当に神奈川のもの?」。産地偽装の疑いがかかる。
また、誤計測も少なくない。ある時、大手スーパーが「山梨県の桃から検出した」という情報を流した。自身の測定経験や収拾した情報から総合的に判断して も、汚染が少ない山梨県から検出されるとは考えにくい。「これも産地偽装か。また、計測の仕方が間違っているのでは。測定器は扱いが難しい」。このような 汚染情報が流れると、山梨県の農家全体にも被害が及んでしまう。
数値は微妙なもの。測定室の空調や検体の量によっても変わってくる。同じ品目を何度も測ることもあった。「本当の数値が知りたいだけ。そうじゃないと、青果店の店主として、農家の方に顔向けできないし、消費者にも迷惑をかける」と、高岡さんは使命感に燃える。
これから市場には、小麦や大豆製品など、前年の収穫物で製造されたものが出回る。高岡さんらの計測によると、横浜市の小麦で作られたうどんからは、 65~80Bq/kgの放射性物質が検出されている。「原材料表示に『国内産』とだけ書かれている製品も多い。よく使うものなら、メーカーに詳しい産地を問い合わせるのも1つの手」と、話している。
持ち込み依頼者への説明にも力を注ぐ高岡さん
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